身体の悩み

睡眠不足は万病のもと!メラトニンとセロトニンで整える「良質な眠り」とは

はじめに

「寝不足で頭が回らない」「昼間ぼーっとして集中できない」
そんな経験、誰にでもあると思います。

実は、睡眠不足は単に“眠い”だけでなく、心と体のあらゆる働きに悪影響を与えることがわかっています。
この記事では、鍼灸整骨院の現場で感じる実例とともに、
睡眠の仕組みを「メラトニン」や「セロトニン」といったホルモンの観点からわかりやすく解説します。


睡眠は「ホルモンのリズム」でつくられる

眠気をつくるホルモンとして有名なのがメラトニンです。
夜になるとメラトニンが分泌され、体温を下げ、心拍数を落とし、
「そろそろ眠る時間だよ」と体に合図を送ります。

このメラトニンは突然できるわけではありません。
その“原料”となるのがセロトニンというホルモンで、
さらにセロトニンの材料はタンパク質に含まれる「トリプトファン」というアミノ酸です。

つまり──

「朝にセロトニンを作り、夜にメラトニンへ変化させる」
という流れが、質の良い睡眠の鍵になります。


朝の光と朝食が「夜の眠り」を決める

メラトニンの材料であるセロトニンは、朝の太陽光を浴びることで活性化します。
また、セロトニンを作るためには「トリプトファン」を食事から摂ることが必要です。

トリプトファンを多く含む食材

  • 卵(特に黄身)
  • 納豆・豆腐などの大豆製品
  • 魚(カツオ・マグロなど)
  • 鶏むね肉
  • チーズ・ヨーグルト

これらを朝食に取り入れ、朝日を浴びることで、
夜には自然にメラトニンが分泌されやすくなり、眠りのリズムが整います。

🌞 朝に「光+タンパク質」をしっかり取ることが、夜の“深い眠り”につながります。


睡眠不足がもたらす悪影響

① 集中力・感情のコントロールが低下

寝不足になると、脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」がうまく働かず、
注意力・判断力・感情の安定が乱れやすくなります。
イライラしやすい、ミスが増えるなどは典型的なサインです。

② 自律神経が乱れやすくなる

寝不足は交感神経(活動モード)を過剰に刺激し、
リラックスを担う副交感神経の働きを妨げます。
結果として、肩こり・腰痛・頭痛・胃腸の不調などが起こりやすくなります。

③ 免疫力の低下

睡眠中に働く「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の活性が低下し、
風邪をひきやすくなったり、疲労が抜けにくくなります。


臨床の現場で感じる「睡眠と回復の差」

当院でも、同じような施術をしていても
「よく眠れている人」と「寝不足の人」では回復のスピードに明確な差が出ます。

睡眠がしっかり取れている方は、痛みの改善が早く、再発も少ない傾向があります。
つまり、良い睡眠は「施術の効果を最大限に引き出す土台」と言えるのです。


私の体験談:睡眠リズムを整えて気づいたこと

以前は夜更かしが多く、翌朝の頭の重さや集中力の低下に悩まされていました。
さらに、家でもイライラして家族との空気がピリピリ…(妻の機嫌も最悪に💦)

そこで、22時〜23時に就寝し、朝5〜6時に起床するように習慣を変えたところ、
朝から頭がスッキリし、仕事の集中力も上がり、家庭も平和に。
まさに「良い睡眠は心の余裕」だと実感しました。


睡眠の質を上げるための5つのポイント

  1. 22時〜2時の間に眠る(ゴールデンタイムを含める)
  2. 朝に日光を浴びる+タンパク質を摂る(メラトニンの材料作り)
  3. 寝る直前のスマホ・テレビを控える(ブルーライトを避ける)
  4. ぬるめのお風呂でリラックス
  5. カフェイン・アルコールを控える

小さな積み重ねが、確実に体のリズムを整えてくれます。


まとめ:睡眠は最高の治療

・睡眠中に心身の修復が行われる
・良い睡眠は「メラトニン」「セロトニン」「タンパク質」の連携で作られる
・寝不足は自律神経・免疫・感情バランスを崩す
・質の高い睡眠こそ、最高のセルフケア


🔹たかおか鍼灸整骨院より

もし「寝ても疲れが取れない」「朝スッキリ起きられない」と感じる方は、
体の歪みや自律神経の乱れが原因のこともあります。

鍼灸や整体で自律神経を整えることで、メラトニンの分泌も安定し、
“自然に眠れる体”へと導くサポートをしています。
ぜひお気軽にご相談ください。