こんにちは、たかおか鍼灸整骨院のたかおかです!
今回は、頭痛や眼精疲労、そして肩こりに関わる重要な筋肉「後頭下筋群」についてお話しします。
日常生活の中で、スマホやパソコンを使っている時間が長くなっている今、この筋肉のケアが非常に大切です。今回はその原因やケア方法、セルフケアの方法まで詳しく解説しますので、ぜひご覧ください!
後頭下筋群とは?
後頭下筋群(こうとうかきんぐん)とは、首の後ろ、後頭部と首の境目にある4つの小さな筋肉群のことを指します。
この筋肉群は「大後頭直筋」「小後頭直筋」「上頭斜筋」「下頭斜筋」の4つの筋肉で構成されており、首の動きや頭の姿勢に大きく関与しています。
後頭下筋群が引き起こす頭痛の原因
後頭下筋群が硬くなると、さまざまな不調を引き起こします。特に、後頭部から頭にかけての重だるい頭痛には、この筋肉が大きく関わっています。
筋肉が硬くなることで、頭部の血流が悪化し、また、後頭下筋群の一部が頭の膜と連結しているため、そのストレスが頭痛を引き起こすこともあります。
このような頭痛は、長時間のデスクワークやスマホの使用などが原因で起こりやすく、現代人にとって非常に身近な問題です。
スマホ首の原因にも!首のこりや眼精疲労にも関係
後頭下筋群は、首の動きや姿勢にも大きく関与しています。
スマホやパソコンを長時間使用することで、首が前傾姿勢になり、その結果、後頭下筋群が硬くなります。これが「スマホ首(ストレートネック)」や首こり、そして首を動かしたときの痛みの原因になることがあります。
また、後頭下筋群は目の調整にも関わるため、目の疲れがたまると、筋肉が硬くなりやすく、眼精疲労を引き起こすこともあります。
4種類の後頭下筋群の働き
後頭下筋群を構成する4つの筋肉は、それぞれ異なる働きを持っています。(写真の後頭部の筋肉)
- 大後頭直筋: 顎を上に向ける動きや、片側のみが働くと顔を回す動きに関与します。
- 小後頭直筋: 大後頭直筋と似た動きをしますが、内側に位置しており、首の動きをサポートします。
- 上頭斜筋: 顔を上に向ける動きや、片側で首をかしげ、反対側に顔を向ける動きに関与します。
- 下頭斜筋: 顔を上に向ける動きや、片側で顔を回す動きに関与します。

後頭下筋群のケアと対策
1. 目を使う時間を減らす
最も簡単で効果的な対策の一つは、目を酷使する時間を減らすことです。
例えば、スマホやパソコンを長時間使わないように心がけたり、目を休ませる時間を意識的に取ることで、後頭下筋群への負担が軽減されます。私自身もスマホゲームを減らしたことで、眼精疲労がかなり改善されました。
2. 睡眠時間を確保する
目の疲れや脳の疲労を回復するために、十分な睡眠をとることが大切です。
しっかり眠ることで、筋肉のこりが改善され、後頭下筋群の負担も減ります。特に寝る前にリラックスした時間を持つことが効果的です。
3. 鍼灸やマッサージの施術を受ける
後頭下筋群のこりがひどくなる前に、プロの施術を受けることも重要です。
当院では、鍼灸と指圧を組み合わせて、後頭下筋群をしっかりほぐし、頭痛や肩こりの改善を目指しています。自分ではどうしようもないと感じたら、ぜひプロの力を頼ってください。
セルフケアの方法
忙しい日々の中で簡単にできるセルフケアもご紹介します。
これらを毎日の習慣にすることで、後頭下筋群のこりを防ぐことができます。
- 首曲げ体操: 仰向けに寝て、顎を引くように首を前に曲げ、5秒間キープします。この動作で、首前の筋肉を使うことで、後頭下筋群が柔らかくなります。
- 首押し体操: 仰向けに寝て、後頭部を枕に押しつけるように力を入れ5秒間キープします。この体操は、首の筋肉をリラックスさせ、後頭下筋群をほぐす効果があります。
- セルフ指圧:耳の後ろ、後頭部のくぼみの部分に親指を当てます。指を少し押しながら顔を上に向け押している方と反対方向に首を回旋させます。
①首曲げ体操

②首押し体操(わかりにくですが後頭部でタオルを押してます)

③セルフ指圧

まとめ
頭痛や肩こり、眼精疲労の改善には、後頭下筋群のケアが欠かせません。
スマホやパソコンを使う時間が増える現代、首や後頭部の筋肉に負担をかけやすくなっています。セルフケアを日々行い、さらにプロの施術を受けることで、頭痛や首こりを改善し、日常生活を快適に過ごせるようになります。
「頭痛が辛い」「首が重い」「目が疲れやすい」とお悩みの方は、ぜひ当院での施術をお試しください。あなたの健康をサポートするために全力でお手伝いします!