身体の悩み

慢性痛を治す「3つの心得」

慢性痛は多くの人が抱える悩みの一つです。

当院でも

「肩こりって治りますか?」

という質問をいただくことがよくあります。

この回答にはいつも困りますが、

「肩こりは治ります。治りますが本人の弛まぬ努力が必要不可欠です」

というのが私の答えとなります。

今回はそんな慢性痛を治す3つの心得を紹介していきます。

心得①自分の状態を把握する

この話をする時、自転車のパンクを修理してもらった時の話を思い出します。

状態①タイヤの空気が十分に入っている

自転車のタイヤの空気がしっかり入ってるとスーッと楽に走れますよね。

これは人に例えると体力・気力が充満していて元気な状態です。

状態②タイヤの空気が抜けてきた

タイヤの空気が抜けてくるとペダルをこぐのに力が必要ですよね。

さらにこの状態だとタイヤがムギュッと押さえつけられ破損する原因となります。

人の身体では肩こりや頭痛、腰痛など疲労を感じている状態です。

状態③パンクする

とうとうパンクしてしまいました。自転車屋に持って行って修理してもらわないといけません。

ぎっくり腰や寝違え、頭痛薬を飲まないと我慢できない頭痛などがここに当たります。

遅くてもこの時点で治療は受けておきたいところです。

状態④フレームも傷んでしまう

もしパンクしたまま段差やガタガタな道を走るとフレームまで傷んでしまいます。

これは人の身体ではヘルニアやうつ病、その他大きな病気などまで発展しています。

大きな病院に罹ったり治るまでの期間がとても長くなったりと、良いことは全くありません。

自分が今どの状態なのか。

自分を見つめこれを把握することで健康になれるのか、そうでないのかが大きく分かれます。

心得②「治す」ではなく「予防する」を大切にする

頭痛、肩こり、腰痛、足の疲れ等、慢性的な痛み・疲労は痛みが悪化してから治すのではなく、悪化する前に予防するということが大切です。

また痛みと「心」は密接に関係しており、痛みが慢性的に続くと精神的にも状態が悪くなってしまい、うつ病などの原因にもなります。

強い痛みがずっと続いてる人に気分が高揚するような薬を処方されることがありますが、それだけ痛みと心は関係性があるということです。

先ほど身体の状態について説明させていただいた通り、状態④まで悪化してしまうと手遅れになる可能性もあります。

身体は「良い状態を維持する」というのが一番です。

これには年齢も性別も関係ありません。

状態②の時点ではしっかりケアをしておきたいですね。

タイヤの空気が抜けてきたなと思ったら空気を入れて常にスムーズに走れるようにしておきましょう。

心得③生活習慣・自分の意識を改善する

生活習慣とは食習慣・睡眠習慣・運動習慣の3つです。

食習慣

慢性痛を抱えている人の多くは栄養不足となっています。

具体的にはタンパク質・ビタミン・ミネラル不足、そして糖質・添加物過多です。

タンパク質の必要量は1日に1g✖️体重分(60kgの人は60g)、筋肉・骨、内臓やホルモンの生成に必要不可欠な栄養素です。

夜ご飯はそんなに問題にはならないのですが、朝はパン、昼はうどんやラーメン、といった食生活では圧倒的にタンパク質不足となってしまいます。

タンパク質が不足するとホルモン生成が不十分でホルモンバランスが乱れたり、その日使った筋肉や内臓の回復・修復が追いつかないなど、慢性痛の原因となります。

ビタミン・ミネラルも不足しがちです。

野菜はしっかり食べてる、サプリメントで補充してるという人は多いのではないでしょうか。

ではなぜ不足するのか、、、原因は食品添加物にあります。

せっかく摂取したビタミンやミネラルも食品添加物をたくさん摂取してしまうことで吸収が悪くなります。

お菓子や甘いものが好き、カップラーメンや冷凍食品の摂取量を減らさないとビタミン・ミネラルが知らない間に身体の外に流れてしまいますよ。

睡眠習慣

睡眠は生物にとって一番身体を回復できる行為です。

簡単なようで難しいですよね。

例えば寝る前にYouTubeやアニメ・ドラマを見てしまい寝るのが遅くなるようなら、それは自分で改善でくるのですぐ改善しましょう。

睡眠時間は短くなるし頭が覚醒して寝ているような寝ていないようなよくわからない状態となってしまいます。

困難なのは寝たくても寝れないという人です。

これには自律神経やホルモンが関与してくるので、改善するのに長い期間を要します。

家事や育児のストレス、仕事のストレス、その他にも色々なストレスが関係し自律神経が乱れ睡眠不足となります。

環境はそう簡単に変えることができないので、気分転換やマッサージを受けるなどしてストレスを軽減させましょう。

運動習慣

適度に身体を動かすことで筋肉のポンプ作用が働き血流が良くなります。

血流が良くなると凝り固まっている部位のこりがマシになったり、筋肉が発達し体が軽くなったりといいことづくしです。

日中動くことで体が疲れ、睡眠の質も上がるので睡眠不足の人にもおすすめです。

よく遊んだ子供がよく寝ますよね。

これらのことを踏まえ「自分の意識を改善する」ことが慢性痛を治すことに繋がります。

まとめ

3つの心得

  • 自分の状態を把握する
  • 治すのではなく予防する
  • 生活習慣・自分の意識を改善する

まずは自分が今どんな状態なのかを把握し、痛みが出る前に予防することが大切です。

慢性痛を予防するために今自分がどんなことをしないといけないかを考え、意識改革し、それを積み重ねることで結果として「慢性痛を治す」ことにつながります。

自分で考えてもわからない!という方はいつでもご相談ください。