前回に引き続き、今回も生理について話していこうと思います。
前回の記事は生理についてざっくりとお話をさせていただきました。
今回は「生理痛」について話していこうと思います。
女性が男性にも生理について知ってほしい理由
- 生活に支障が出る、動けなくなるほど辛いから
- 月のほとんどを体調不良で過ごしているから
- イライラしてしまう理由をわかってほしいから
- 心身ともにコントロールするのが困難だから
- 男性に不快な思いをしてほしくないから
- 恥ずべきこと、隠すようなことという扱いが変わってほしいから
たくさんある中で一部抜粋させていただきました。
女性の身体的な面・精神的な面、そして良好な人間関係を築くために男性が生理について知り相互に理解することはとても大切ですね。
一方男性にも
- 適切なサポートをしたい
- 無知なまま失礼なことを言ってはいけない
- 知らないことで誤解やセクハラ・いやらしさにつながってはいけない
などの理由で生理について理解しようとする声も上がっているようです。
生理は痛いのか?
こればかりは男の私には知ることができません。
どれぐらい痛いのか、どんな痛みなのか、本で読んだり人に聞いたりした話の範囲でお伝えさせていただきます。
- 激しい下痢がランダムにやってくるような感じ
- インフルエンザの時のような腰や背中の痛み
- 立っていられないほど辛い
- 剣山でお腹を掻き回されているような感じ
- 骨盤が割れるような痛み
- 薬を飲まないと動けない
など表現は様々ですがとても痛いことがわかります。
これに対し男性の生理痛に対しての印象は
- 毎月くるもんだから慣れるんじゃないのか
- 動かれへんほど痛いなんて大袈裟
- 痛くなさそう
このような感じでしょうか。
もちろん個人差はあり、約2割の女性は生理痛をほとんど感じない、約3割の女性が生理痛が辛いという調査結果も出ているようです。
なぜ生理痛が起こるのか
生理とはそもそも病気ではありません。
女性の身体は妊娠の準備と、準備したけど不要になったものの撤去を繰り返し行います。
この不要になったものの撤去が生理にあたります。
生理とは女性の身体に起こる生理的な身体の反応なのです。
妊娠の準備
子宮の内膜が厚くフカフカになり、受精卵が着床しやすいようにしこれを維持します。
撤去作業
その月に受精することなく子宮内膜フカフカ状態が必要なくなったとなると、それを体外に排出しようとします。
固形物では排出しにくいため、厚くなった子宮内膜を血液に溶かし体外に排出します。
これが生理ですね。
生理で血液を体外に排出するために子宮をギューっと収縮させます。
濡れたタオルを絞るようなイメージでしょうか。
この時に働くホルモンがプロスタグランジン、生理痛の原因となるホルモンのことです。
子宮の筋肉をギューっと収縮させ、同時に胃や腸などの他の臓器も収縮させてしまうので、腹痛や腰痛などの生理痛・身体が冷えてしまったりと様々な症状が出現します。
元々身体が冷えてたり筋肉が硬くなって血流が悪い人や、ストレスが溜まって疲れている人は生理痛がキツくなる傾向にあるので注意しましょう。
社会と生理痛
社会と生理痛の間にはとても難しい問題があります。
女性側としては
- 生理痛では会社を休みにくい
- 痛みはきついから痛み止めを飲んで出勤する
- 毎月くるものだから辛くても我慢してしまう
- 1日休んでも数日続くので意味がない
女性自身「生理程度では休めない」と感じていることも多いようです。
男性側としては、やはり生理がなく生理痛の辛さを理解できないので「生理程度で休むのか」と思ってしまいますね。
「ぼくたちが知っておきたい生理のこと」には生理休暇ではなく生理療養という言葉にすると、生理で辛い時に休みやすくなるのではないかと書いてあります。
仕事内容などにもよりますが、私もそれは良い案だなと思いました。
女性と生理は切っても切り離せない、そして現代社会と女性も切り離せない縁です。
例えば、パートナーが生理で体調が悪い時には家事を手伝ってあげることはできますよね?
そういう風に少しずつその関係性が良くなっていくことを願います。