ここ最近はほぼ毎日35度を超える猛暑日です。
太陽がかんかん照りの時間帯に外に出ると、5分とたたずに汗だくになりますよね。
「汗をかいたら水分と一緒にミネラルも摂らないと」
とよく言います。
今回はミネラルについて書いてこうと思います。
ミネラルの種類
さてこの時期にすぐに思いつくミネラルといえば
ナトリウム カリウム
この2つじゃないでしょうか?
もちろんこの2つはとても大切です。これに加えて
鉄 亜鉛 カルシウム マグネシウム
などもミネラルに含まれます。
他にもたくさんのミネラルがあるのですが、今回はナトリウムとカリウムについて紹介させていただきます。
その他4種類のミネラルについては随時更新させていただきます。
ナトリウムとカリウムの働き
- 体内の水分バランス保持
- 神経の情報伝達
汗に含まれる塩分(NaCl)のNaの部分、これがナトリウムです。
汗をたくさんかいた時は電解質も同時に摂らないといけないというのは、ナトリウムとカリウムが体外に流れ出てしまうからです。
水分量調節
ナトリウムとカリウムは基本的にはセットで働いており、ナトリウム量が増えると身体は水分を蓄えその濃度を一定に保とうとします。
塩辛い水に水を加え、味の濃さを調整するようなものです。
ただこの状態では浮腫・高血圧などの不調が出現してしまいます。
ここにカリウムが働き腎臓からのナトリウム排泄を促進します。尿として体外に排出するのです。
むくみがあるとキュウリを食べると良いというのはこの働きがあるからです。
神経の情報伝達
身体で神経が働く時には微弱な電流が流れています。
これを活動電位というのですが、実はこの時ナトリウムとカリウムがものすごい速さで細胞から出たり入ったりしています。
それによって神経が刺激され筋肉を動かしたりしてくれます。
電気治療や電気風呂に入った時、腕や指が勝手に動く経験をしたことがある人もいると思います。
ナトリウム・カリウムと熱中症
暑くて大量に汗をかくことにより、水分と同時に様々なミネラルが流れ出てしまいます。
その代表的なものが今回紹介しているナトリウムとカリウムです。
この2つが不足することで先ほどお伝えした水分量の調節や神経の情報伝達がうまくいかなくなり様々な不調が出現します。
水分の調節がうまく行かなくなると
特にカリウムが不足しやすいことからむくみが出現したり、尿が少なくなったりします。
カリウムが不足し体内に水分を溜め込むことで水分を欲しにくくなり、結果として水分不足になります。
水槽には水を循環させる装置がありますよね?
身体にも同じように古い水分を捨て新しい綺麗な水分を入れることが大切です。
神経の情報伝達がうまくいかないと
神経は身体を動かす信号であったり、感覚の信号、神経の塊の脳に異常をきたします。
身体のだるさや疲労感、シビレなど感覚異常、記憶障害などが出現する可能性があります。
このような状態を放置してしまうことで熱中症となってしまいます。
ナトリウムやカリウムの補給
日常的にしっかりとした食事をとっていれば、ナトリウムもカリウムも不足することはないと言われております。
ただし夏の暑さで食欲が低下し、しっかり食べれていなかったりカップ麺やコンビニ弁当などで済ませてしまっている場合は、栄養が不十分なため不足しがちです。
特にナトリウムやカリウムを多く含む食品として
ナトリウムは塩
カリウムはバナナ・ほうれん草・トマト・キュウリ
などです。夏に食べるものに多いですね。
まとめ
熱中症になる人は自分の不調に気づいていないことが多いようです。
汗が出なかったり、おしっこに行く頻度が落ちたり、喉が乾かなかったりと色々なサインは出ているのですがそれが不調だとわからないのです。
予防のためにも普段からこまめに水分補給を怠らず、しっかり栄養のあるものを食べてくださいね。
明日は続けて
カルシウムとマグネシウム
について投稿させていただきます。
これらは足が攣ったりする原因となる、とても大切なミネラルですので良かったら見に来てくださいね。