季節のお悩み

熱中症予防 ビタミン編

前回までのテーマは「夏バテ」を主に紹介させていただきました。

今回からのテーマは「熱中症」です。

夏バテは身体に不調が出現しだし、無気力や慢性的な疲労感を症状とするものでした。

熱中症となるとそこからさらに悪化し、命をも脅かす可能性があるとても怖いものとなります。

熱中症にならないために日々を元気に過ごしましょう。

熱中症ってどんなもの?

 熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。

公益社団法人 全日本病院協会

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熱中症の症状には段階があり

立ちくらみや筋肉痛、多汗などの軽症

頭痛・吐き気・嘔吐などの中等症

意識障害・けいれんなどの重症

の3段階に分けられます。

熱中症にビタミン

汗をかくと水分と一緒に多くの水溶性ビタミンが体外に排出されます。

この流れ出るビタミンの中で特に注目したいのがビタミンCとビタミンB群です。

ビタミンC

ビタミンCには様々な働きがあり、有名なのは冬にみかんを食べると風邪をひきにくくなると言われているほど感染症に対してとても効果的です。

これの他にビタミンCにはとても重要な働きがあります。それが活性酸素の除去です。

活性酸素とは簡単にいうと身体の疲労物質です。(がん細胞を攻撃してくれたり良い面もあるのですが)

汗を大量にかき水分と一緒にビタミンCが流れ出てしまうことで、疲労を回復する能力が低下し熱中症になりやすい身体となってしまうのです。

夏風邪の予防にも効果的ですよ。

ビタミンB群

ビタミンB群は体内でのエネルギーの生成に大きく関与し、糖質や脂質をエネルギーに変える際に必要なビタミンです。

エネルギーというと抽象的でわかりにくいかもしれませんが、要は身体が重だるいか軽快に動くことができるかということです。

もちろん不足していると身体は重だるく、肩こりや腰痛も慢性的に起こりやすい状態です。

他にも赤血球を作ることにも関与します。

ビタミンB1

ビタミンB1は主に糖質をエネルギーに変える働きがあります。他にもアルコール代謝や神経の機能を保つ働きもあります。

お酒をよく飲む人はしっかり摂取したいですね。

ビタミンB2

ビタミンB2は脂質をエネルギーに変える働きがあります。さらに体内で不要な酸化してしまった脂肪(過酸化脂質)を除去する働きがあります。

過酸化脂質は血管に蓄積し動脈硬化などの原因にもなるので注意しないといけません。

またビタミンB2は発育のビタミンとも言われており、爪や髪などの成長にも関与します。

ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質からエネルギーを生成する際に働きます。また脂肪が酸化するのを防ぐ作用も持っております。

赤血球の成分のヘモグロビンを作る際にもその働きを助けております。

ビタミンB12

ビタミンB12の大きな働きは造血作用です。赤血球を作ることに大きく貢献するということです。不足すると貧血になるので注意しましょう。

他にもタンパク質や脂質の代謝にも関与するのでとても大切なビタミンです。

ビタミンC・Bを摂取できる食べ物

ビタミンを摂取できる代表的な食べ物は写真のものとなります。

こうしてみると身近な食品でビタミンを摂取できますね。

調理方法は油で炒めるか焼くがオススメです。茹でると水溶性のビタミンやミネラルが流れ出てしまうためあまりお勧めしません。

スープにして飲むのは良いと思います。

あと、栄養ドリンクとしてビタミンが摂取できるものもありますが、糖質が高く添加物も使われているので、これもあまりオススメはしません。

基本的には食べ物から取るのがベストで、足りない量はサプリメントで補うのが良いと思われます。

まとめ

ビタミンCは疲労物質の除去、ビタミンB群は身体を動かすエネルギー生成に関与します。

大事とわかっていても意外としっかり摂れていないことが多いビタミン。

汗をかくこの季節だからこそしっかり摂取しましょう!