どうも。口下手院長です。
今回は首と身体の関係についてです。
先日お借りした雑誌で首と身体の関係について読ませていただきました。
首と全身はとても密接に関係しています。これについて紹介させていただきます。
なぜ首が全身に影響するのか
「首には副交感神経がある」というのは有名な話です。
人には自律神経というものがあり、全身を無意識に調整してくれています。(交感神経は興奮・闘うための神経、副交感神経はリラックス・休息のための神経です)
首が硬くなると副交感神経の働きが弱くなり、慢性的な疲労感・内臓の不調など様々な症状が出現します。
首は自律神経に関与するから全身に影響を与えるんですね!
↓自律神経についてはこちらをご覧ください↓
首は頭と体の架け橋
もう一つ首が大切な理由があります。
実は「首は頭と体の架け橋」なんです!
、、、
どういうことかというと読んで字のごとく、頭と体は首によって繋がっています。基本的に体を動かすには「脳の指令」が必要です。
脳から「指を動かせ」という指令が出て指が動くのです。(運動神経)
「氷が冷たい」という感覚は皮膚を介して脳に伝わり、初めて冷たいと感じるのです。(感覚神経)
この時の指令の経路として必ず通るのが「首」です。
首が悪いと「脳からの指令」及び「脳への刺激」がうまく伝わらず、様々な支障が出現します。検査では異常がなかったものも、首を治療すれば改善するかもしれません。
もちろん血管も走っているので、首が硬いとそこから上の血流が悪くなり、頭痛や顔のむくみ・たるみなどの原因にもなります。
首が悪いと出現するあれこれ
- 全身疲労感・倦怠感
- 胃痛・便秘など内臓症状
- 不眠症・うつ症など自律神経症状
- 月経不順など女性特有の症状
- ドライアイ・ドライマウス
などなど、挙げればきりがありません。
次項からそれぞれ特徴を紹介していきますね。
疲労感・倦怠感
先に話した通り、副交感神経は休息のための神経です。
これがうまく働かないと血流が悪くなり、全身の疲労物質を回収できません。
筋肉が硬くなりうまく筋力を発揮できないため、体を動かすのが辛かったり、常に重だるさを感じたりします。
こういう状態の人の特徴は、姿勢が悪い人が多いです。筋肉に常に疲労が溜まっている状態なので、筋力を発揮できず姿勢を維持できないのです。
内臓の症状
内臓の動きを活発にするには、副交感神経が優位に働く必要があります。
例えば胃が重たいという症状、食べ物が胃の中に入って内臓が動きそれを運ぶのですが、副交感神経がうまく働かないと内臓の蠕動運動(お腹がグルグル鳴る)が起こらず食べ物が運べません。
結果、胃に長時間食べ物が残り、胃が重たいという症状が表れます。
例えば便秘、副交感神経がうまく働かないと大腸で便を運ぶために必要な蠕動運動が起きにくくなります。
結果、便が溜まったりガスが溜まったりして、便秘になります。
この他にも、内臓を保護するための粘液が分泌されにくくなり、胃潰瘍や腸の炎症などのリスクが高まります。
自律神経失調症
交感神経は身体を動かす・興奮させる神経です。
疲労感・倦怠感が持続してしまうと
「疲れてるけど身体を動かして仕事に行かないと」
という状態になってしまいます。
この時、交感神経は優位になり身体の疲れを感じにくくさせます。
日中はこの状態でも問題ないのですが、首が硬く副交感神経が働きにくい状態だと、夜の睡眠の質が悪くなり不眠症に。
そこから負の連鎖が始まり最終的にはうつ症になる可能性も高くなります。
これは経験上ですが、仕事で夜勤のある人(看護師など)は特に自律神経が乱れやすいという印象です。
首肩のコリが強かったり、全身疲労感が強かったり、耳鳴りがするという人もよく見かけます。
夜に睡眠をとることができず体が回復しないためだと考えております。
ドライアイ・ドライマウス
ぱっと聞いて何それと思う人もいるかもしれません。
ドライアイは涙の分泌量が低下して目が乾く、ドライマウスは唾液の分泌量が低下して口が渇くことを言います。(ドライはドライヤーのドライです)
涙や唾液の分泌には自律神経が関わっていて、副交感神経が働いているときによく分泌されます。
首が硬くて副交感神経が働きにくい状態では分泌量が低下してしまうんです。
さらに首が硬いということは身体と頭をつなぐパイプ(先程は架け橋と表現しました)が詰まっているということです。
涙や唾液の原料は血液です。血流量が減ることもドライアイ・ドライマウスの一つの要因になる可能性があります。
セルフケア
首のストレッチをしてあげましょう。
じっくりゆっくりと気持ちよく伸びるようしてくださいね。(左右各30秒)
フォームローラーやマッサージボールを使うのも良いですよ。
あずきのチカラもあったかくて気持ちいいのでオススメです。
まとめ
普段から常に身体の疲れがある人、病院で診てもらったけど異常がなかったという人は、一度こういった視点からアプローチをしてみてはいかがでしょうか?
不健康への近道はいくらでもありますが、健康になるための近道はありません。
しいていうなら日々の積み重ね、地道のコツコツが1番の近道です。
「継続は力なり」
一緒に健康になりましょう!