身体の悩み

ツライ膝の痛み。膝の軟骨がすり減ってることが原因なの?

階段を昇る時や降りるとき、歩いている時にでも膝が痛む

なんて経験はありませんか?

膝が痛いと出かけるのが嫌になりますよね。

家に引きこもりがちになり気持ちが落ち込んでしまいます。

旅行や運動が趣味の人にはとても辛いことですよね、、、

そんな膝の痛みはなぜ起こるのでしょうか?

それを一緒に考え、対策し、毎日を楽しく過ごしましょう。

膝の痛みの要因

膝の痛みの原因は様々です。代表的なものには

  • 内側外側半月板損傷(俗に言う膝の軟骨)
  • 靭帯損傷(スポーツ選手がよく痛める)
  • 水が溜まる
  • 膝に関与する筋肉の異常

などが挙げられます。それぞれ解説していきますね。

①内側外側半月板損傷

これは膝の軟骨です。

特にスポーツをしている人が相手との接触などで傷めることが多いです。

スポーツをしていない人でも、階段で転倒したりで傷める場合もあります。

また

「膝の軟骨がすり減ってる」

とよく聞きますがこれにも関与しています。

O脚で膝の内側が前に向いてしまっている人は注意が必要です。

②靭帯損傷

①の半月板損傷と共に起こることが多いです。

これもスポーツをしている人に多いです。

サッカーやバスケットの選手の怪我で

「前十字靭帯損傷」

というの言葉をたまに見かけます。

とても大切な靭帯でこれが断裂すると膝の安定性がなくなってしまいます。

大きな外力で損傷するため一般の人は損傷することは少ないかもしれません。

他にも内側・外側側副靱帯、後十字靭帯も損傷もあります。

③水が溜まる

これもよく聞きますよね。

「膝痛いんやけど水溜まってるんかな?」とよく質問されます。

そんなに頻繁に、簡単に溜まるものではありません。

膝への過度の負担、転倒して損傷したなど色々な要因が重なることで

水が溜まりやすい状態になるのです。

「水抜くとクセになる」ともよく聞きますがそんなことはありません。

普段の生活のクセや膝への負担のかけ方などに

水が溜まりやすいクセがあるだけです。

④膝に関与する筋肉の異常

結局のところ、膝の痛みで多いのは筋肉の異常です。

例えば

  • 旅行に行って普段よりよく歩いた
  • スポーツで頑張って動いた

などで疲労が蓄積し筋肉が硬くなることで膝に痛みが生じます。

この結果、膝に水が溜まることもあります。

その膝の痛み、原因は筋肉かもしれません

先ほども述べましたが

膝の痛みといえば軟骨がすり減ってる

と考える人が多いようです。

ですがこれは年齢を重ねて

変形性膝関節症

になってしまった人に多くおこるものです。

それ以外の人におこる膝痛のほとんどが

筋肉が硬くなってのものです。

例えば

  • 膝の内側が痛い場合は、内側広筋や内転筋
  • 膝の外側が痛い場合は、外側広筋や大腿筋膜張筋
  • 膝の裏側が痛い場合は、ハムストリングや膝窩筋

など。

参考図書:プロメテウス解剖学コアアトラス

これらは一例ではありますが

膝の軟骨だけが原因ではないということです。

また膝の痛みが出現する時は

膝だけが原因になっているということはあまりありません。

腰や股関節・足首に異常があり、その結果膝の痛みが出現する

ということはよくあります。

なぜなら

  • 大腿筋膜張筋やハムストリングスなど太ももにある筋肉は骨盤から始まり膝に終わる
  • 腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)や膝窩筋(膝裏)は膝から始まり踵や足底に終わる
  • 股関節や足首が痛いことによりそれをかばい、これらの筋肉に大きな負荷がかかる

といった理由があるからです。

逆に膝が痛いから股関節や足首に痛みが出現するということもあります。

インちょー

膝の痛みってツライですよね、、、

だからこそ予防と対策がとても大切です!!

自分の状態を理解し最善を尽くしましょう!!

予防と対策

まずはじめに、ここで紹介させてもらう予防と対策は筋肉が原因となっているものについてとなります。変形性膝関節症やMRI診断を受けて明らかに膝の軟骨がすり減っているという人にはあまり効果がないかもしれません。

膝の痛みを予防するには毎日のセルフケアが必要不可欠です。

特に普段から

  • 足がだるい
  • 足がむくむ
  • 足がよくつる
  • たまに膝が痛い時がある

などの状態の人はしっかりセルフケアを行いましょう。

セルフケアの第一選択肢はやはりストレッチです。

①ハムストリングス

膝は曲がっても良いので、太ももの裏をしっかり伸ばしましょう。

②大腿四頭筋

身体を少し後ろに倒すと、太ももの前が伸びやすくなります。

③ふくらはぎ

踵をつけて重心を少し前にすると、ふくらはぎに伸びを感じることができます。

④腸腰筋

足を後ろに出し身体をぐっと持ち上げ、股関節の前を伸ばします。

⑤殿筋

仰向けで身体をクロスします。反対の手で足を押すとより臀部に伸びを感じることができます。

それぞれ最低15秒はゆっくりストレッチしてくださいね。2周繰り返すとより効果的です。

これらの筋肉は普段から負担が大きく疲労が溜まりやすいのでしっかりストレッチしておきましょう。

膝が痛くなく足の疲れがない人にもオススメです。

次に軽い運動です。

①膝の屈伸運動

太ももの前に力が入ってることを感じながらゆっくり動かします。

②足首の屈伸運動

足を天井に向けて曲げる時は足の脛側、床に向けて曲げる時はふくらはぎにそれぞれ力が入っていることを意識して動かします。

③股関節の屈曲

股関節を曲げた時身体がぐっと丸くなることがよくあるので、背筋はなるべく伸ばした状態で股関節を引き上げてください。力が股関節に前面に入っているでしょうか?

負荷もほとんどなくこれって効果あるの?と思いました?

はい。しっかり効果はあります。

普段歩くときや立っている時、状態が悪くなければほとんど何も感じませんよね?

ですが小さな負担が繰り返しかかり続けることで疲労が蓄積し

やがて痛みとなって出現します。

今まで過去の記事でも何度かお伝えしたと思いますが

不調の原因のほとんどは日々の生活環境です。

なんでもない小さなことがやがて大きくなり

体のサインとなって表れるのです。

「チリも積もれば山となる」

とはこのことですね。

良いことも悪いことも「チリツモ」です。

小さいことからコツコツと積み上げることが健康に繋がります。

最近僕はセルフケアでヨガもスタートしました。

自分の体の硬いところがわかるので超オススメです。

最後に定期的なケアを受けることをオススメします。

いくらストレッチや運動をしても筋肉の硬さは取りきれないものです。

硬くなっているポイント(トリガーポイント)を

指圧や鍼灸でしっかり刺激してもらい筋肉を緩めることはとても大切です。

セルフケア+プロのケア

で膝の痛みとおさらばしましょう!