身体の悩み

コロナ流行によって増加?口を大きく開けると痛い顎関節症

ハンバーガーなどを食べる際、あくびをした際など

口を大きく開けると顎が痛いということはありませんか?

その症状、顎関節症の可能性があります。

コロナが流行したことで顎関節症を訴える人が急増しているようです。

それはいったいなぜなのでしょうか?

インちょー

僕も顎関節症を経験したことがあります。

口を大きく開けるのが辛くて食事しているときに

ビッと痛みが走るのがとても苦痛でした。

顎関節症とは

顎関節症とは大きく分けて4つの分類があります。

⑴咀嚼筋痛障害

顎を動かすための筋肉に障害が生じているもの。

口を開けたり閉めたりするときに顎関節部分もしくわその周囲に痛みが生じる。

動かすと痛いがそこまで大きな運動制限はない状態。

⑵顎関節痛障害

顎関節に障害が生じているもの。

関節部分に炎症が起こり口を動かすと関節組織に負荷がかかり痛みが生じる。

⑶顎関節円板障害

顎関節には関節円板という軟骨組織があります。

口を開けたり閉めたりする際に顎の骨がこの関節円板の上を滑るように乗り越えます。

ですが何らかの影響でこの関節円板の組織が硬くなると

顎の骨が関節円板の上をうまく滑ることができなくなり引っかかります。

この状態で無理やり口を開けると「コクッ」とクリック音を生じながら口を開きます。

口を閉める時も同様です。コクッとなったときに痛みが生じます。

⑷変形性顎関節症

関節の退行性病変によって生じる顎関節の変形が原因となるものです。

この中でも僕たちが相談されるものは⑴咀嚼筋痛障害が多いです。

症状がひどい人はクリック音が生じているものもありますが、、、

ちなみに僕はクリック音があり口の開閉がとても苦痛でした。

顎関節症を誘発するものとは?

ではそんな顎関節症の原因とはなんなのでしょうか?

ここでは特に⑴咀嚼筋痛障害について書かせていただきます。

※咀嚼筋とは口の開閉を行う筋肉のことで

  • 咬筋
  • 側頭筋
  • 外側翼突筋
  • 内側翼突筋

の4つがあります。

顎関節症にはこの4つの筋肉が大きく関わります。

赤丸部分が顎関節。耳の穴の前方に位置します。

1つ目はストレスです。

ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位に働くため身体に力が入ります。

身体に力を入れるときの掛け声といえば

「歯を食いしばれ!!」ですよね。

歯を食いしばると「咀嚼筋」という食べ物を噛むときに使う筋肉に力が入ります。

日中起きている時に食いしばり、寝ていても歯ぎしりをするなどといった状態が続くと

24時間(少し大げさかもしれませんが)咀嚼筋は働き続け

疲労がたまり、硬くなることによって顎関節症を誘発してしまいます。

2つ目は姿勢です。

以前姿勢については記事を書かせていただきましたのでこちらをご覧ください。

「姿勢が悪い」とはどんな姿勢をみなさんはイメージされますか?

背中が曲がって巻肩で顎が少し突き出たような姿勢をイメージする方が多いと思います。

一度この姿勢をわざと作って口の開閉を行ってみてください。

姿勢が悪いと口が開けにくいのがわかると思います。

口の開閉を直接行うのは咀嚼筋なのですがその他にも関与するものはあるのですね。

これに気づかず悪い姿勢で食事をしたり、大きなあくびをしたりすると

咀嚼筋にどんどん負担がかかり硬くなり顎関節症が起こりやすくなります。

3つ目は先日テレビで放送していました「マスク」です。

なぜマスク?と思いますよね。

マスクの紐をかける場所は耳です。実は耳の近くに顎関節とは耳の近くにあるのです。

紐を耳にかけることによってめちゃくちゃ小さい力が加わり続け

顎関節の負担も増加し顎関節症を引き起こすといったもののようです。

家に入るとすぐマスクを外したくなるのは

身体が(顎関節が)早くこの負担から解放してほしいと感じているからかもしれませんね。

また、コロナ流行のためマスクをしているということは

人と会う機会が減少しそれに伴い会話することも少なくなり

口を動かす頻度が少なくなります。顎関節が固まるのですね。

これらのにコロナの影響を加えてまとめると

  • 外出・外食などが減少し気分転換ができずストレスが蓄積
  • 外に出て運動する量が減るため筋肉が硬くなり姿勢が悪くなる
  • どこに行くのもマスクを着用しなくてはならず長時間つけっぱなし

この中で1つだけが原因かもしれないし3つ全てが重なっているかもしれないし

これ以外の他にもなにか原因があるかもしれません。

顎関節症の症状

一番特徴的な症状は

ハンバーガーなどを大きく口を開けて食べた時に痛みが出ることです。

コクッと音がなることもあります。

咀嚼筋が硬くなっていることでスムーズに口を開けれなくなっているのです。

他にも

  • 硬いものを力を入れて噛む時に痛む
  • あくびをする時に痛い
  • 指2本分しか口が開かない
  • 顔のエラ(耳の下辺り)が硬く押さえると痛みが強い

などがあります。とにかく口を大きく開ける時に痛みがあります。

経験したことがあるので気持ちがわかります。

コクっと音がなる「クリック音」について

はじめに分類の関節円板障害の部分で紹介しましたが

僕の場合クリック音は症状としてありましたが、関節円板障害があったかは不明です。

顎関節症の症状で医師の診断は受けていないからです。

おそらく顎関節症で悩んでる多くの人、特に

大きく口を開けると痛い、クリック音がする

などの僕程度の症状の人で医師の診察を受けた人は少ないと思います。

インちょー

気になるのは

ではどうやって対処するの?

というところですよね

顎関節症の対処法

自分が顎関節症になった時は勤務していた施術所で

ちょどいいモデルとなり

練習兼治療を受けて症状を解消できました。

年が明けてから1週間程経った日に妻から

「痛くて口が開かない」

という訴えがきました。半年ほど前から少し痛みがあったようで

年が明けてからとうとう開かなくなったようです。

1枚目:施術前 2枚目:施術中 3枚目:施術後

この時施術を施したのは背中と股関節のみです。

運動不足により筋肉が硬くなり姿勢が悪くなっていたのですね。

咀嚼筋や首肩の施術も継続して行い、今ではだいぶ口が開くようになりました。

まだ少し痛みが残るようですが、、、

完治には1ヶ月ぐらいは最低でもかかるかもしれませんね。

この他にも妻はセルフケアとしてヨガをスタートしました。

顎関節だけでなく体の他の部位も楽になっているようです。

ぜひ皆さんもセルフヨガ始めてくださいね。

ちなみにこの先生とは何の関係もございません。

いかがだったでしょうか。

顎関節症が誘発されるような生活をしていたり

もうすでに症状が出現している人はぜひ参考にしてください。